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第72回卒業証書授与式 式辞・別れの言葉

 3月14日に挙行した第72回卒業証書授与式は、当初案内していた御来賓の方々、卒業生保護者の皆様にご出席いただけなくなりました。そこで、式の様子の一部をお知らせします。(3月31日まで限定掲載)
卒業式の様子
(後日掲載予定)
学校長式辞 別れの言葉
在校生代表
別れの言葉
卒業生代表
保護者からの
お祝いメッセージ

 


学校長式辞

   
 冬を越えて草木が芽吹く春となり、本日、ここに東京都立竹早高等学校 第七十二回 卒業証書授与式を挙行するにあたり、御臨席いただく予定だったご来賓の方々、並びに保護者の皆様、また、本校の教育活動に様々な形でご協力、御支援をいただいているたくさんの関係者の皆様に、この日を迎えられたことを心より御礼申し上げます。また、今般の事情により卒業生の晴れ姿をご覧いただけないことは、とても残念で、また心苦しく思っています。どうぞご容赦ください。
 
 本日、ここに本校の全課程を修了した、二百三十九名の第七十二期生の皆さん、卒業おめでとう。これまでの皆さんの努力を心から讃えたいと思います。本日のこの喜びは、卒業生の皆さんのたゆまぬ努力の結果であることは言うまでもありませんが、皆さんのことを絶えず気遣いながら支えてくださった周囲の方々の励ましの賜物であることを決して忘れてはいけません。この人生の節目に当たり、お世話になった方々へ自分のことばで感謝の気持ちを伝えてもらいたいと思います。
 
 さて、今般の社会の様子を見ていると、人間は、「不安」にとても弱い生き物なのだと痛感させられます。先の見通しが立たず、今まで経験したことのないものと向き合うことによる不安や、他者が何を考えているのかわからず、つながりがなくなって孤立する不安など、私たちは様々な「不安」に囲まれています。そして、その不安のほとんどは、「未知」や「無知・無関心」といった言葉で表される、「わからない」「わかってもらえない」ことによるものだといえます。「未知のもの」は、自分にどのような影響を及ぼすのかわからないため、私たちは本能的に恐怖を感じ、身構えます。外の世界に適応する段階として、不安を抱くのは否定されるものではなく、むしろ自然なものといえます。しかし、幸せな生活に向けては、その不安は解消していかなければなりません。

 私は、未知のものと向き合って不安を解消する方法が四つあると、考えます。
 一つは、未知のものと距離をとって逃げること、二つ目は、未知のものと対決して打ち克つこと、三つ目は、未知のものに近寄り、その特性を把握して共生すること、そして四つ目は、未知のものを受け入れて許容すること、です。
 様々な状況に応じて、四つの方法のどれを選ぶかは変わりますが、それぞれに短所と長所があります。前の二つ、すなわち逃げることと対決することは、短期的には有効な解決方法といえます。しかし、未知のものが一時的に消えたとしても、未知のものが他にもたくさんある以上、「どこまでも逃げ続ける」や「いつまでも戦い続ける」といった対応は、もしかすると根本的な解決には至らないのかもしれません。
 後に述べた二つ、すなわち、共生することや許容することは、その実現にたくさんの力が必要となります。健全な心と身体、豊富な知識や経験、鋭い洞察力や的確な判断力、勇気や信念に基づく行動力、夢を描き理想を追求する姿勢、こういったものがすべて必要になります。
 
 卒業生の皆さんは、竹早での暮らしで、これらの力を身に付け、今日まで高めてきました。皆さんには、これからもさらに力を付け、自分のためには言うまでもなく、一人でも多くの人が安心できるよう、その力を存分に発揮してください。
 
 私たちが生きていくには、未知なるものと上手に向き合うことと合わせて、仲間をもつということが大切です。仲間がいれば、小さな力を合わせて大きな力になります。しかし、それ以上に重要なことは、「知り合う」関係ができることです。「知らない」ではなく「知り合う」、「他人事」ではなく「自分事」として物事と向き合うことは、互いの安心と自信を生み、力を合わせる基となる一人一人の力を高めていくことになるのだと思います。
 皆さんには、竹早での生活で深く交わった友、たくさんの仲間がいます。皆さんを慕う後輩たちや、成長を願う保護者の方々がいます。「今見えないからいない」ではなく、見えなくとも、思いを寄せ、温かく見守ってくれていることは、ここにいる皆さんならばよくわかると思います。

 結びにあたり、私は、本校を巣立つ皆さんが、在学中も卒業後も、竹のように「まっすぐ、高く、しなやかに、伸ばす」人生を送ることを願っています。まっすぐ、高く理想をもち、たとえ逆境にあっても、芯はぶれず、くじけることなく、しなやかに新しい時代を切り拓いていくことを期待しています。
 
 第七十二期卒業生に幸多きことを願い、式辞といたします。

令和二年三月十四日
東京都立竹早高等学校長 小林 正基

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別れの言葉(在校生代表)

    
  草木もようやく長い冬の眠りから覚め、生命の息吹が感じられる季節になりました。本日第七十二期生の皆さんが晴れて卒業式を迎えられたこと、在校生一同心よりお祝い申し上げます。今皆さんは、この竹早高校で過ごされた三年間をどう振り返っていらっしゃるでしょうか。後輩の私から見ると、学業に前向きに向き合うことはもちろんですが、学校を学びの場として過ごすだけではなく、人との出会いの場として、大切にしていることが見受けられました。その大切な場で、多くのご学友と様々な経験をされたことだと思います。
 先輩方との思い出を振り返ってみます。不安を抱えて入学してきた私たちに優しく声を掛けてくださいました。入学してすぐの“パフォ練”では、一人一人のスピードに合わせて、一から丁寧に教えてくださいました縦割り団の中で、学年を越えて交流ができたことは、今でも忘れられません。
 練習を積み重ね、アリーナ劇を披露した文化祭では、私たちに竹早祭はこうやるんだという良き手本を見せてくださいました。私たちのクラス劇とは、演技力・スケール・熱意等、比べものにならず、ただただ圧倒されるだけでした。それと同時に来年、同じクオリティのアリーナ劇を披露することが、できるのかという不安さえも抱きました。
 部活動では、優しく丁寧に、時には厳しく教えてくださった先輩方。私は先輩方と交流できる部活動の場が好きで、いつも楽しみにしていたことを覚えています。
 少し振り返っただけでも、行事・委員会・部活動等で、いつも私たち後輩を引っ張ってくださったことが思い出されます。行動で示すことのできる先輩方は、私たちの憧れでした。私も先輩方が見せてくれたよう、行動で示せる先輩になりたいと思っています。また、辛く厳しい受験勉強中にもかかわらず、私たちに気を配り、気遣ってくださってくれたこと。皆さんが卒業されても、忘れません。そんな先輩方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私たちも、少しでも皆さんに近づけるよう、日々努力を重ねていきたいと思っています。
 四月からそれぞれの道を歩み始める皆さんは、希望や不安、様々な思いを抱いていることと思います。たとえどんな困難があっても、竹早高校で培ってきた経験のある皆さんなら、明るい未来に進んでいけるはずです。私たち在校生一同も、皆さんのこれからのご活躍を切に願っております。最後になりましたが、お体には気をつけて、これからも前だけみて歩んでください。
令和二年三月十四日
在校生代表
 
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別れの言葉(卒業生代表)


 桜の蕾も膨らみ始め、春の訪れを感じる今日、私たち七十二期生は晴れて卒業の日を迎えました。
 先生方、在校生代表、そして今日この場にいない在校生の皆様、本日は私たちのためにこのような素晴らしい式典を挙行していただきありがとうございます。
 
 平成二十九年四月七日、竹早高校の正門を潜ったあの日から仲間と共に過ごしてきた三年間は矢のように過ぎ去っていきました。今となっては友達と話したり、お弁当を食べたりした何気ない日常もかけがえのない時間に感じられます。竹早高校はアクセスが悪く、後楽園方面から通学する生徒は割と勾配がきつい富阪を、茗荷谷方面から通学する生徒は長く平坦な道を歩かなければなりませんでした。入学当初はつらいと感じていた富坂や一本道とも今日で一旦お別れです。そう思うと何だか物寂しい気持ちになります。各々の思い出は十人十色ですが、私たち七十二期生は多くの時間を共有してきました。

 入学して間もない頃、私たちは校外学習に行きました。お互いのことがまだあまり分からず不安がありました。しかし、クラスで集合写真を撮影したり、昼食ではバーベキューをしたことで、クラスメイトと親睦を深めることができました。そして日が進むにつれ絆が深まり、最初は静かだった教室も日に日に賑やかになっていきました。九月には竹早生として初めての竹早祭を迎えました。限られた予算の配分や役割分担で戸惑ったり、友達と衝突したりすることもありました。それでもお互いに、ない知恵を絞り合い、協力して完成度の高い出し物が出来ました。まだ何も考えずに快活な生活を送っていた高校一年生に戻りたいという童心が湧いてきます。

 二年生へと進級し、一年生の時には無かった逞しさが私たちの中に芽生えてきました。後輩が出来、私たちは上級生として後輩を引っ張っていく立場となりました。特に部活動では主体となり、今まで以上に心血を注いできたと思います。二年生としての生活も終盤に差し掛かった頃、沖縄への修学旅行がありました。沖縄ではひめゆりの塔やガマを訪れ平和学習を行ったことに加え、普段目にすることのない街並みや豊かな自然に触れ、有意義な時間を過ごせました。この修学旅行中に私を含め一部の男子が部屋移動をし、発覚するという失態を犯してしまいました。今となっては良い思い出の一つですが、ホテルの一室や首里城で担任に叱責され、班別行動が無くなるかもしれないという噂を聞き、肝を冷やしたことは今でも忘れられません。非常に反省しています。

 三年生へ上がり、私たちは最上級生となりました。大学受験に向けて本格的に準備が始まる中、行事にも全力で取り組みました。体育祭では団幹部を中心に各段テーマに沿ったパフォーマンスや団Tシャツで団結した姿を遺憾なく披露することができました。放課後やビーラボでダンスを練習した成果が実った時は本当に嬉しかったです。最後の竹早祭では、一・二年生の時アリーナ劇に魅了されていた私たちが劇を演ずる側となりました。夏季休業中は受験勉強との兼ね合いもあり、なかなか準備に参加できない人もいましたが、リーダーを中心に本番直前には団結が深まり、全員が率先して準備に取り組みました。迎えた本番当日はどのクラスも不安や緊張を感じさせない集大成として相応しい劇を作り上げることが出来ました。仲間と共に過ごしてきたすべての時間が色あせることのない思い出です。

 最後になりましたが、私たちの成長を傍らで見守ってくださり、喜怒哀楽を共にした先生方、本当にありがとうございました。先生方の御指導のお陰で未熟で小さな竹の子であった私たちは、この三年間で大きな竹へすくすく成長することが出来ました。そして何よりもここまで私たちを育ててくれたお母さん、お父さんへの感謝は、してもし尽すことが出来ません。思春期真っ只中で、私たちは感情表現が苦手なため、ありがとうの一言もなかなか言えませんでした。些細なことで衝突することもありました。それでも毎朝温かく見守り、落ち込んでいるときには励ましてくれました。今日出席してもらうことは出来ませんでしたが、みんなの感謝の気持ちは届いていると思います。

 これから私たちは、それぞれの道へ進む中で社会の荒波に揉まれ、多くの困難に直面します。その時はこの竹早高校で学んだことの意義を思い出し、乗り越え、強く生きていきます。七十二期は同じ空の下にいる限り永遠にワンチームです。今まで本当にありがとうございました。
 校長先生をはじめ、先生方、経営企画室の皆様のご健勝と、竹早高校のさらなる発展を祈念して答辞といたします。
 
令和二年三月十四日
卒業生代表

※3月14日掲載時に卒業生代表の「贈る言葉」に
一部ホームページ作成時の入力ミスがありました。
関係の方にお詫び申し上げます。
 
    
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