理数研究校としての取り組み


■ 29年度、竹早高校は「理数研究校」に指定されました。

竹早高校では、国公立志向の高まりと同時に「理系志向」が年々強まっており、今年度は、東京都から「理数研究校」に指定されました。 昨年参加した、科学の甲子園の他にも、生徒参加型の多くの企画を実施しています。

 

 

 

・東大駒場リサーチキャンパス公開2017 

  6月3日(土) 於)東京大学先端科学技術センター   参加生徒数:66名

 普段は立ち入ることの出来ない研究室内部の見学や、世界トップクラスの研究者たちによる最新の研究成果などに触れることを目的として実施した。

  興味のある研究室を自由に見学することで楽しみながら最先端の研究内容に触れることができ、それにより、自分たちの未来の生活がどのように変化していくのかを考える良い機会になっていた。

  

  

 

 

 

・第1回 首都大学東京 都立高校生のための先端研究フォーラム 

  6月5日(月) 於)首都大学東京南大沢キャンパス   参加生徒数:3名

講師:首都大学都市環境学部都市環境学科 川上浩良 教授

講演内容:「化学が挑む『地球環境問題』」  

 科学・技術の分野における最新の研究成果等に関する講演を通じて、研究への意識を深めるとともに,進学後の自己の在り方や生き方への意識を高めることを目的としている。

 会場では、250名以上の都立高校生とともに本校生徒も講演を真剣に聴き,学生からのメッセージもきちんと受け止めていた。講演は,地球温暖化の原因物質である「二酸化炭素削減問題」に,化学の立場から取り組んでいる先生の研究成果についてのものであった。

 

 

 

・第5回東京工業大学 高校生のための先端科学・技術フォーラム

6月14日(水) 於)東京工業う大学大岡山キャンパス   参加生徒数:67名

講師:社会理工学院建築学系安田幸一 教授

講演内容:「“地球環境といのち”を思考する究極のエデュテインメント−水族館建築の魅力に迫る」  

 科学・技術の分野における最新の研究成果等に関する講演を通じて、生徒が研究することの意義に対する理解を深め、大学進学後の自己の在り方や生き方への意識を高めることを目的としている。

 水族館建築がテーマということで、物理系・生物系の生徒の興味関心を高められた。アンケート結果からも98%の生徒が満足したと回答していた。自由意見には「目的を持つことが大切だと学んだ。将来の幅を広げるためにもっと勉強しなければいけないと思った。」など、進路意識も高まったといった記述が目立った。

  

 

≪生徒の感想≫

・目的を持つことが大切だと学んだ。将来の幅を広げるためにもっと勉強しなければいけないと思った。大学で自分のやりたいことを見つけてみたい。

・実際の大学での研究の内容を知ることができたので、進路選択に役立てていきたいと思いました。

・今のうちから将来について考えておくことが大切だと思った。水族館には様々な技術が駆使されていることがわかった。

・建築において必要な力や心構えを学び、また、具体的に研究生活や学部について知ることができ、大学進学への意欲がわいた。

・水槽の中の水の循環について知ることができたのが嬉しかった。また、生物に対する思いやりが分かって感動した。

・水槽の水をきれいに保ったり、海の一部を切り取ったように見せるために、照明を工夫したりと、様々なことが裏で行われていることで、魚をきれいに見せていることがわかった。

・ 何をしていてもアイディアを考えてしまうと言っていて、本当にすごいと感じました。僕もアイディアが必要な職に就きたいので、それくらいアイディアが思いつくように頑張りたいです。

・ 今までは自分は生物系1本で頑張ると思っていたが、今回の話を聞いて学問は色んな所でつながっているということを実感できた。

 

 

 

・講演 「太陽電池と水素蓄エネによるエネルギーシステム」について 

 7月20日(木) 於)東京大学先端科学技術センター   参加生徒数:26名

講師:東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 杉山正和 教授

講演内容:「太陽光発電の原理とエネルギーシステムへの応用」  

 生徒が、最先端の科学技術がどのようなものかに触れ、今の学習と関連づけて考えるなど、理科に対する興味関心を高めることが目的である。

  具体的には、日本での現在の発電の種類と割合、エネルギー需要の現状を知り、発電量を身近なものから考える。次に太陽電池の仕組みを学び、一般家庭や社会に見られる太陽光発電と現在の先端技術の違いなどを理解する。あわせて太陽光発電のデメリットから今後の課題や対策などを考える。最後に、水素を用いた蓄電の方法を実習を通して学ぶなどである。 大学で学ぶ量子力学の内容も一部含まれていたが、高校1年生にも理解できるような内容であり、誰もが太陽電池の仕組みや、今日行われている研究内容を理解できていた。アンケートから、多くの生徒が理科の面白さを感じ、学習意欲を大いに高めたことが伺えた。

  

  

  

 

≪生徒の感想≫

・今回の講座の内容はある程度の予備知識として知っていた部分もありましたが、話を聞いて知識と興味をより深めることができました。特に興味が深まったのは、やはり水素を使うことで発電効率は下がるけど電力の長期保存ができるということでした。太陽光は光だけでなく熱自体も使うことができますし、二酸化炭素と水素を反応させる時の熱も利用できたら省エネだなと思いました。

・どのお話も面白かったです。一番最後に紹介された太陽電池のエネルギーの有効利用が二酸化炭素からメタンにする反応にまで繋がった事に驚きました。科学の世界の論理的でシステマチックな面がとてもよく伝わりました。

・非常に面白かったです。3年になり、半導体や燃料電池など今まで授業で習ったことが繋がっていくのは興味深いです。原理を解明し、それを効率の改善に繋げるのは、成功すれば、楽しいでしょう。炎色反応がエネルギーに関連しているものだとは思いもよりませんでした。電力を貯めるのに、水素を使うなど思いつくのが凄いと思います。実験室で見せていただいた電気循環のモデルはとても解りやすかったです。

・私はこの講義を受けるまで太陽光発電はなんだか怪しいもののように思っていました。先生もおっしゃっていたように、太陽光発電で全て賄う家といいつつ電気自動車前提の設計や実は効率が悪いなどの話をうっすらと聞いたことがあったからです。ですが先生のお話を聞いて、もちろん課題は多いでしょうが、太陽光発電は私たちの未来を明るくする可能性を間違いなく持っているのだと実感しました。技術面以外の話では、「目的を分解する」ということが強く印象に残っています。また、高効率太陽電池の話でも回路の効率を上げるのは限界があるが電池自体を改良すれば一気に効率が上がるというお話に、目的を見極め、自分のすでに得ている知識や技術を的確に活かすことが大切なのだと教えていただきました。私はもともと理系とはいえど農学部以外には興味がありませんでした。しかし私がやりたいこと、目指したいものを実現するには必ずしも道は一つではないのだと知りました。本当にありがとうございました。

・今まで更新できてなかった記録を原因が水素ではなくて太陽電池であることを見抜いてそれをすぐに実験に使って記録を更新したこと。物事を幅広く見れば違ったものが見えてくるものだと、今まで例えば物理の問題を解くことがあれば、そのときやっている単元のことばかり考えて解こうとしていたけど、もっと広く見て今まで学んだことを使って行こうと思う。

・最初の内容はとても難しく、よく分かりませんでしたが、先生の説明で理解できました。また、その実験を使い説明してもらってよく理解することができました。ぼくは、今後理系に進もうとぼんやりと思っていましたが、この講座を聞いて理系に行きたいと強く思うよいきっかけとなりました。

 

 

 

・講演、実習 「骨格模型で学ぶ人類学」 

 7月20日(木)、21日(金)、25日(火) 於)竹早高校(生物室)   参加生徒数:41名

講師:国立科学博物館 人類研究部名誉研究員 馬場悠男 氏

 通常の授業では体験できない専門家の講義を、骨格模型や石器などの実物に触れながら体験的に学ぶことで、科学的好奇心や探究心を深めるとともに、講師の話を通じて、今後の自己の進路選択を考えることを目的とする。

 霊長類の特徴、化石人類からの進化などの講義とともに、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ヒトの頭骨模型から、各種の特徴、眼窩上隆起、大後頭孔の位置の違いなどを具体的に知る。5種類の化石人類の頭骨を比較しながら、人類進化の大まかな道筋を理解する。石器でフランスパンを切って食べるなどの実習も行った。 実際に骨の模型や、石器に触れながら行う実習が多かったので、生徒は主体的・能動的に人類の進化を考察することができた。特に骨をみてどんな動物なのか推測する実習と、石器でフランスパンを切る実習は、他ではできない体験であり、多くの生徒に好評であった。

  

  

  

 

≪生徒の感想≫

・直接模型などを手で触れ、皆で何の動物なのか考察するのがとても面白かったです。貴重な体験を得ることができ、よかったです。

・人類は本当に猿から進化したと、猿や人間の手足の骨をみてわかりました。手の骨は想像していたよりも細く長いなという印象でした。人とチンパンジーなどとの違いがわかりました。実際にみてさわることができてよかったです。

・実際に骨格模型や石器などを触ることができて、とても貴重な経験ができたので面白かったです。また、どうやって今の人間の姿に進化したのかや、他の動物との違いを骨から学ぶのも初めてだったので新しいことを沢山知ることができました。フランスパンを石器で切るのも楽しかったです。どうやって進化するのかを知って改めて進化ってすごいなと感じました!

・教科書でしか見たことがなかった石器に直接触って、実際に使用するというとても貴重な経験をさせてもらった。磨製石器ともなると包丁に匹敵する切れ味で、普通に欲しくなった。石器を作りたくなった。

・石器でフランスパンを切ってみる体験では、どこが切れ味がいいのかを見極めるのが難しく、さらにしっかりとした持ち手がついていないので切るのに苦労しました。包丁に持ちかえると切りやすかったので、現代の職人の技術の凄さを感じました。

・骨から、立ち方やどんな物を食べていたのかとか様々なことが分かることを知って、骨はとても面白いと思いました。

・少しの時間だったけど、今の私たち現代人になるまでの過程に触れられて、自分がその時代にタイムスリップしたような気持ちになれました。

・博物館での勤務は憧れだったので、日本を代表する研究者の方のお話を聞くことができてとても光栄でした。ありがとうございました。

・骨を触らせてくれてありがとうございました! 実際に骨を見てどの生き物か当てたり、歩いたりして楽しかった。人間の考え方について行動や体のつくりからおもしろく学べたと思います。とてもためになりました!

 

 

 

・講演、実習 「ショウジョウバエで学ぶ生命科学」 

 7月24日(月) 於)お茶の水女子大学   参加生徒数:22名

講師:お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 近藤るみ 准教授

 大学の設備を借りて、通常の授業では体験できない生きたショウジョウバエを用いた実習の体験を通して、生命科学に対する好奇心や探究心を深めることを目的とする。

 ショウジョウバエは古くから遺伝の研究に用いられてきたモデル生物で、眼の色や翅の形など、見てすぐわかる突然変異の系統が多種ある。性決定様式はヒトと同じXY型であることや、動物愛護の観点から無脊椎動物であるショウジョウバエは管理上の手間が必要ないなどの説明を受け、なぜショウジョウバエが遺伝研究に用いられてきたのかを自然に理解することができた。講義後の実習では、机上に配られたショウジョウバエを麻酔にかけ、双眼実体顕微鏡で観察し、野生型の雌雄の選別、2種類の突然変異体の観察などをおこなった。実習の最後には、観察した2種類の突然変異体を交配させたらどんな子や孫が生まれるかを考察、実際に交配実験した結果を確認した。初めて双眼顕微鏡を使い、身近にいるショウジョウバエを観察したことで、面白かった、新鮮だった、楽しかったという生徒が多かった。また、交配実験の結果を予想してからショウジョウバエを観察したことで、予想、実験、結果、考察に繋がっていく面白さに触れられたという意見もあった。研究室や論文に興味をもつなど、大学での研究に触れる良い機会となった。

  

 

 

≪生徒の感想≫

・正直ハエは気持ち悪かったが、研究者とはどういうものかを知れてよかった。自分は文系寄りだが、好きなことをいろいろ調べられるというのは良いなと思う。理系に対する意識が少し変わった気がした。

・遺伝子組み換えをされた、教科書で見るようなショウジョウバエをたくさん顕微鏡で見ることができて、とても面白かったです。

・突然変異体が子供や孫で目の色や羽が少しずつかわっていて見るのが面白かったです。

・生物で早く遺伝について学んでみたいと思いました。

・あの小さなショウジョウバエが遺伝の研究に経済面や寿命の長さなどの理由で最も適しているのに驚きました。最初は麻酔が切れかけたショウジョウバエを瓶に入れるのに苦労しましたが、しだいに慣れ、うまくできるようになりました。楽しかったです。

・特別に研究室の中を見せてくれて、とても興奮しました。特に、ハエの育成場はとても涼しくて貴重な体験をさせて頂きました。

・とても楽しかったです。また、久しぶりに双眼実体顕微鏡をつかい、作業をすることが出来てうれしかったです。よく見るとそれぞれのショウジョウバエで異なるところがあり、面白いと思いました。とても楽しくてためになる時間でした。ありがとうございました。

・普段はそこらへんにたくさんいるショウジョウバエを、観察するというのが初めてだったので、面白かった。初めて双眼顕微鏡を使い、様々な特徴を持ったショウジョウバエを観察して、それぞれについてどうしてこうなったのか、と考察するのが楽しかった。また、最後の方に研究室や論文を見せてもらって、大学がすごいものだと感じられたし、大学で1つのことを研究できることはとても面白そうだなと思った。

・生きている虫をこんなにしっかり見たことがなかったし、こういう機会がないと見れないから良かったです。最初はショウジョウバエがたくさんいて少し気持ち悪かったけれど、だんだん可愛く思えてきて研究職を目指したいと思う人の気持ちが少し分かった気がしました。最後には研究室の見学もできて良かったです。

・普段は邪魔なものとして扱っていたハエが遺伝子の研究や、病気などの研究に使われてると知って驚きました。また研究職は発見する楽しさがあっても続けることが大変なのだなと思いました。

・ショウジョウバエと聞いて、最初は少しこわいと思っていましたが、顕微鏡で1匹1匹観察していくうちに、それぞれの違いがわかり、かわいいと思えてきました。麻酔を使うのも初めてで少しすると起きてくるショウジョウバエもいて、本当に生きていると実感しました。最後には他の部屋も見せて頂いて、大学生になったら、どんな研究をするのか楽しみになりました。初めての体験も多く、とても勉強になりました。

・人間の肌や目の色が違うように、ショウジョウバエも目の色や羽が違うものがあったので、面白かった。

・ハエを使った実習は貴重な体験になりました。また、組み換えを学び、一番最後に人は先祖代々が持っていた染色体の一部を受け継いでいたことが分かり、とても興味深く感じました。まだ授業をとっていない生物の科目に触れることができたので、科目の選択に役立てていこうと思います。

 

 

 

・講演、実習 「国立科学博物館の常設展見学&科博のお仕事を知ろう」 

 9月30日(土) 於)国立科学博物館   参加生徒数:87名

講演者:学習課副課長 岩崎誠司 氏

 国立科学博物館の常設展には、どのような展示があるのかを知り、自身の理科に対する興味関心を高める。各科目の理科教諭による解説を通じて、日々の学習とのつながりや展示内容に対する理解を深め、自己の進路実現に役立つものを考える。また、学習課副課長による講演を通して、博物館のバックヤードの仕事内容を知るとともに、最新の研究内容や今後の展示に対する取り組みの様子を知ることを目的とする。

 普段、何気なく見ている博物館の裏側の仕事内容や展示内容がどのような考えに基づいてのものかを知り、これまでよりも展示について関心をもつことができるようになった。生徒の大半が自分なりの新たな発見ができたようで、アンケートを見る限り多くの生徒が参加して良かったとの感想をもっていた。また、自分の進路の方向性の決定においても有効であった。

  

  

  

  

 

≪生徒の感想≫

・展示を作るときに、他の人に伝えたいことを考えて作るのが大変だと思いました。いろんな工夫があると知ったので、もっときちんと見ようと思います。

・展示の裏には大変な苦労がある分、やりがいが大きい仕事だと感じた。とくに他の分野の関わりが大きいので広い分野の知識が得られるのは魅力的だと思った。

・展示をみる側でなく、作る側での考え方というものに初めて触れたのでとても面白かったです。博物館そのもののあり方に感動し、旅行などの出先でも是非博物館に積極的に足を運びたいと思いました。

・もともと自然や環境にとても興味があって今日を楽しみにしていました。学芸員としての活動の話や、企画や展示の話まで色んな話を聞くことができて、本当に良かったです。

・今まで博物館の仕事を知る機会がなかったので、展示の他に研究も行っていることを知り驚いた。また、展示している数は保存している数の100分の1ということもびっくりしました。今日来てよかったです。

・博物館は展示だけだと思ってたので研究などもしていることを初めて知った。展示物や保存している物が400万点もあるというのが驚きだった。展示する上でどうしたらわかりやすいか、ボランティアの方も楽しめるかなどたくさんの工夫がされていることがすごいと思った。

・博物館の中では何をしているのか知らなかったが、今日の講演で、博物館では研究をしているということを知り、時代の最先端を行くことを知って素晴らしいと思った。

・博物館というと展示しているだけで、そこで働いている人が何をしているのか全くわかりませんでした。しかし今回の講義で、企画を考える難しさや、どうしたら楽しい博物館にできるのかなど、とても難しい仕事だと思いました。どのように相手に楽しんでもらえるかなどの相手のことを考えるということは将来のためにとても繋がります。

・自分は小さい頃から科博によく行っていました.特に好きだった展示が、今日説明してくれた人が作った展示だったというのが驚きでした。展示の裏側や課外での活動など今まで知らなかったことをたくさん聞けて、本当に良い体験ができたなと思う。

・今まで、博物館と聞くと展示のみをしているイメージでしたが、研究もしていると聞いて驚きました。来館者が楽しめるようにさまざまな工夫がされているのだということも知ることができました。こんなにたくさんの展示があり、説明もしてくれたりイベントも企画されていたりするので、もっとたくさん科博を訪れたいと思いました。

・私は小さい頃からよくこの博物館に来ていたのですが、今回、自分が何気なく見ていた展示一つ一つがあれだけ苦労して作られていたのだと知り、驚くとともに感動しました。とても良い経験ができました。

・博物館法というものがあるのに驚いた。博物館を運営する上で訪れただけでは分からない苦労があることが分かり、もっとじっくり展示物を見て動植物や環境、歴史など様々な分野への知識や好奇心を持つことが大事だと思った。

・アメリカの博物館の活動の話がとても興味深かったです。以前、北欧の図書館も似たような活動をしていると聞いたことがあります。日本でもそのような活動がもっと増えれば良いと思いました。

・自分は学芸員志望なので、大変勉強になりました。自分が何を目指し、何をしていくかを確認できました。科学博物館で働ければとは思いますが、取り敢えず自分の目標に向けて日々邁進していきます。

・科博には何度か行ったことがあり、そこで働く方のお話を聞くことができてよかった。展示がどう出来ているか考えたことはなかったので、資料を集めてくるところからやっていると知って驚いた。博物館では研究もしていて、展示のことも考えているので大変な仕事だと思った。

 

 

 

・講義、実習 「貝類の解剖と美味しさの秘密」 

 10月7日(土) 於)学習院女子大学 環境教育センター   参加生徒数:9名

講演者:学習院女子大学  国際文化交流学部 日本文化学科 品川 明 教授(環境教育センター所長)

 大学の設備を借りて、通常の授業では体験できない講義・実習を体験することで、生命科学に対する好奇心や探究心を深める。同時に、講師から、進路を決めたきっかけ、研究者への道について語ってもらうことにより、今後の進路選択を考えることを目的とする。

 まずアサリについて知っていること、知りたいことを全体で共有し、その後、一人一体のアサリを各部の働きや機能について話し合いながら実習を進めた。エラや、口と肛門の役割を考察してから、出水管やアサリの前後を判別するなど、印象に残る解剖実習となった。また、アサリのうまみは殻の部分にもあることを実感するために、各自が解剖している間に、講師の先生が殻付き、殻なしの2通りで作ったアサリの味噌汁の試食も行われた。実習後のアンケートでは、全員が「興味がもてた」「参加してよかった」に「とてもそう思う」と回答、非常に満足度の高い実習であった。

  

  

 

≪生徒の感想≫

・貝についてこんなに真剣に考えることは初めてだったけれど、とても興味深くて楽しかったです。改めてじっくり観察してみると、身近な生き物のはずなのに、全然知らないことばかりでした。貝の上下左右は本当に驚いて、これから食べる貝で観察してみたいと思いました。また、アサリの味噌汁の違いには本当に驚きました。コクも味も全然違かったし、食べ終わった時の満足感も違って、殻の有無でこんなにも差があるものだということに驚きました。また、アサリご飯のレシピを聞いてとても美味しそうだと思ったので、今度実際につくってみたいと思います。

・自分は生物でバイオというよりも環境にものすごく興味があり、外来生物の増加への対策、絶滅の阻止、環境汚染の改善などに興味があり、今日はとても貴重な機会でした。先生が最後におっしゃられていた食育についての話は凄く考えさせられるものがあり良い経験となりました。さらに今日の話で生物の力で水質改善などができると確信し、より将来の夢に向かって進める気がしました。今日は本当にありがとうございました。

・実際に解剖してみることで、普段見慣れているあさりでも、口がどこにあるか、この器官はどんな働きをするのかがわかりました。二枚貝のことは意外と知らないことが多く、今日の講座はとても勉強になりました。無脊椎動物は不思議だと思い、もっと知りたいと思いました。あさりの味噌汁を飲むときも、殻があるのとないので大きな味の違いがあり、どうして違うのか考えるのも楽しかったです。巻き貝など他の貝や生物についても知りたいなと思いました。とても楽しく、貴重な体験でした。

・とても楽しく、有意義な時間を過ごすことが出来て本当によかったです。ありがとうございました。二枚貝(特にあさり)という身近な生き物に対して自分がどんなに無知だったかを痛感しました。体の構造をはじめ、生きていくための工夫などとても興味深い内容ばかりで大変ためになりました。自分は両生類、爬虫類にいちばん興味をむけています。この講義を元に、脊椎動物と無脊椎動物の違いや無脊椎動物のことについても目を向けて、幅広い目で生物と向き合っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

・アサリは味噌汁でしか食べる機会があまりないので、器官を注意深く観察したことはなかった。ずっと口だと思っていた管は海と貝殻中をやり取りするところで、口や肛門は別にあるというのには驚いた。また、貝には前後左右があり、出水管、入水管がある方は実は後ろ、肛門がある方というのにも驚いた。将来何をしたいか考えていくためのヒントにもなり、とてもいい経験になった。味噌汁は殻ありの方がおいしかった、こういう素朴なところを気にする良い研究対象になるのかなと思った。

 

 

 

・講義、実習 「根も葉もない海藻の話 〜ワカメやコンブの世界〜」 

 10月14日(土) 於)本校生物室   参加生徒数:16名

講演者:国立科学博物館 植物研究部 研究主幹 北山 太樹 氏

 通常の授業では体験できない専門家の講義を、海草標本などの実物に触れながら体験的に学ぶことで、科学的好奇心や探究心を深めることを目的とする。

 海に生えているコンブの絵、海草の名前など、知っているようで知らないことが多く、講義中に解説されると、生徒たちは興味を持って聞いていた。また、各種海藻の実物標本を用いたものの中で、ジャイアントケルプを箱からするすると6m以上引き出させた実演は意外性があり、印象に残った。海藻が光合成色素の違いで緑藻、褐藻、紅藻に分類されること、海中では色が違って見えることなどを学び、最後は廊下で科博トランプを使った系統分類かるた大会が行われ、知識問題では圧倒された3年生を抜き、2年生が優勝するなどして盛り上がった。身近な海藻を切り口に、楽しく系統や分類の基礎を学ぶことができた内容となった。

   

  

 

≪生徒の感想≫

・とても楽しい講座でした。 知らないことも多く、海藻の研究もしてみたいなと思いました。 将来についてもゆっくり考えて、海藻の研究も視野に入れていきたいです。

・ワカメが前からどうして熱を加えると色が変わるのか疑問に思っていたが、今回の講演を聞いてスッキリしました。ワカメなどは食べたりするのでとても身近で面白かったです。 次に科学博物館に行ったとき、系統広場で褐藻類の場所などを詳しく見たいと思います。

・海藻をいつもは食べ物としてしか見ていなかったが、海藻に種類があるとは思っていなかった。とても面白かった。

・生物はまだ習ってなかったけど、興味があったので詳しく話を聞かせていただけてよかった。海藻のことなんて気にしたこともなかったけど、話を聞いてみると奥が深くてとても面白かった。今度、国立科学博物館に行ったら、海藻のところをもっとじっくり見てみようと思った。

・めかぶがワカメの一部だということが驚きました。 ワカメも光合成をして栄養を得ていることを初めて知りました。

・好きな海洋関係の話でとても興味深かったです。自分も学芸員になりたいです。

・科博の系統学のブースが昔から好きだったのでそれをデザインした方のお話を直接聞ける機会を得ることができて幸せでした。 緑藻と褐藻と紅藻があることも、コンブが横に生えることも(あんなに大きいことも)知らなかったことばかりで興味を持てました。 また、カサノリのような美しい単細胞生物があることも意外でした。 先生の「海は自由だからほとんど思いつく限りどんなデザインの海藻もある」というお言葉がすごく印象に残っています。 生殖の仕方などもとても個性的で、今まで興味を持たなかったことが惜しく思います。「なぜ昆布は海の中でだしが出ないのか」の疑問にもリアリティのある仮説で応えてくださり、納得できました。実証される日が来るのを楽しみにしています。

・ 正直に言ってしまうと、あまり関心のないテーマでしたが、想像を遥かに超えて面白かったです。それと共に、いかに自分が無知なのかを実感させられました。機会があればもう少し学んでみたいなと思いました。

・ 今回この講座を受けて海藻に対する興味を深めることができたと思います。 海藻についての概要を始め、コンブの出汁の話や、無性なこと、また色に関する話題など、先生の取っつきやすくわかり易い説明で理解を深めることができました。また、先生の高校生の頃の話もとてもためになり、今後に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

・ 海藻を色で分けても合理的に分類できるのは素人でも分かりやすくて楽でいいなと思いました。でも褐藻と緑藻 紅藻は違う分類になるのだというのは不思議でした。 思った。

 

 

 

・講演 「未来を創るみなさんへ 昆虫とロボットとコンピューターで拓く新しい科学と技術」 

 11月7日(火) 於)東京大学先端科学技術センター   参加生徒数:18名

講演者:東京大学先端科学技術研究センター所長 神崎 亮平教授

 東京大学先端科学研究センターで、どのような研究が行われているのか、それが今後の我々の生活にどのように関わっていくのかを知るとともに、研究室や研究施設を見学し、理科に対する興味関心を高める。講演を通じて、昆虫の脳の研究がコンピューターやロボット技術とどのように関連していくのかを知る。また、講師の方がどのような高校生活から今日の研究者への道にたどり着いたのかを聞き、各自が自己の進学に対する意識を高め、目的意識をもって進路選択を行うことを目的としている。

  講演では、センターの歴史や研究内容をはじめ、先生が長年研究されている「昆虫の世界」と人間の世界の違い(感覚的なもの、時間的なもの、サイズ的なもの)を様々な具体例で聞くことができた。また、動物によっての環境世界があり、それを理解することの大切さを知ることができた。その後、風洞見学、研究室見学を行った。何度となく、このプログラムに参加している生徒も、新たな発見のある講演内容であった。生徒の感想を見ても、講演内容は楽しく、知識として吸収し、深い印象として残っていることが感じられた。特に研究室で実物を見たことによる効果は大きく、帰宅後、自宅で関連の動画を探したりする生徒もいた。

   

   

    

 

≪生徒の感想≫

・ 先端研の存在は知っていたが、詳しい研究内容は今まであまり知らなかった。文系も理系も両方いて、さまざまな分野の研究をしているなんてとても驚いた。専門分野をずっとやっていくのではなくて、異分野がすぐ隣にいるという環境で、新しいものをつくりだしていくのはとてもいいなと思った。環境世界というお話がとても印象的だった。自分の視野が少し広がった気がする。

・ もともと昆虫についてはあまり興味はなかったが、今回のお話を聞いて、昆虫の持つすごい嗅覚や、人間には見えない世界などを知って、とても興味を持つことができた。 その後、実際の研究室に行き、研究内容を直接聞いたり、カイコを間近で見ることができて、生物系に興味のある自分にとってとても参考になった。

・今回の講習で僕が特に興味を惹かれたのはカイコガの匂いに対する反応の研究です。僕はこれらの研究についてはほぼ初めて聞いたようなもので、講習前は理解できるか心配でしたが、先生方の興味深いお話のおかげで、理解と興味を深めることができました。また研究室での見学で実物まで見させていただき本当にありがとうございました。

・昆虫とロボットをつなげるという発想はなかなか思い付かないことだと思った。   自分の進路について悩んでいたが、高校生のうちはまだ視野が狭いから、大学に行っていろんなものを見てから考えよう と仰っていたので安心した。生物をやっていても、物理化学だけでなく文系とも結びついてくることを知った。

・ 私は初めて成虫になったカイコをみました。触覚が耳みたいに三角でとがっていて、不思議な生物だなと思いました。環境世界という考え方が、新鮮で少し難しかったけどおもしろいなと思いました。大学に入ったらどんな研究ができるのか楽しみになりました。

・ 神崎教授が力説なさっていた「全ての生物それぞれ世界の見え方が異なっている。それどころか我々人間一人ひとりの世界の見え方は異なっている。客観はなく主観しかない」といったことは、実は以前小説で読んで知っていました。その時衝撃を受けて以来それを意識しながら生活していてなんとなく実感を持てていました。ですがこれは哲学的なものだと思っていたので、長年の科学の研究により判明したものだと知って驚きました。研究内容が目的ではなく、研究という経験から物事、世界を学ぶことが大切といった言葉も印象に残りました。研究内容は非常に高度で魔法かなにかのようにすら感じられました。また、博士課程の方は宇宙工学から匂いセンサに移ってきたと聞いてそんなことも可能なのかと驚きました。総じて、勉強というものは極めれば何でも出来るようになるだろうかと感じました。 た。

 

 

 

・講演 「京都大学高校生フォーラム in TOKYO」 

 11月18日(土) 於)東京都教職員研修センター   参加生徒数:3名

 この「フォーラム」の目的は「都立高校等の進学校に通う生徒を対象に、最先端の研究成果等に関する講演を実施することにより、大学進学への目的を明確にするとともに、大学進学後の自己の在り方生き方を意識させる。」であり、本校生徒にもこのような意識をもたせることが取り組みの目的である.

(1)都立高校出身の京都大学学生からのメッセージ
 京都大学農学部2回生 篠田 理沙
(2)京都大学副学長・特別講演
 テーマ:「電子:物質の性質・変化をつかさどるもの」→改題「君は電子を見たか?」
 京都大学副学長 有賀 哲也
(3)パネルディスカッション
 テーマ:「探求すること」  有賀先生、篠田さん、高校生4名

  

 

≪生徒の感想≫

・講義の内容は難しく分からない箇所も多くあったが、もっと勉強して今回の講義で先生がおっしゃっていたことが分かる日がくるようにしたいです。

・学校で授業を受けているだけでは知ることができない大学生の方の思っていることであったり、ほかの学校の高校生の意見を聞くことができ、大変興味深い体験ができたと思いました。

・「学生からのメッセージ」をきいて、大学は、高校よりも授業量もとても多く、いろいろと忙しくて、自分のことをよく考える時間とかはあまりないのかなと思っていましたが、そうではなく、自分についてもよく考えることができ、学びたいことを学べたりなど、とても充実した生活を過ごしている様子がうかがえたので、大学生になることに対し、以前より希望がもてました、いろいろと勉強になりました。参加して良かったと思います。

 

 

 

・講演 ノーベル物理学賞受賞者・梶田隆章先生特別講演会「ニュートリノと重力波で探る宇宙の謎」 

 12月11日(月) 於)首都大学南大沢キャンパス   参加生徒数:3名

講演者:梶田隆章 氏(東京大学教授、ノーベル物理学賞受賞者)

 ノーベル物理学賞受賞者である梶田先生の研究内容を知るとともに、素粒子を通しての宇宙に関する研究が今日どのように進んでいるのかを学ぶ。講演を通じて、物理的な知識を高めることとともに、生徒一人一人の進学に対する意識を高めることを目的とする。

  ニュートリノの研究がどのようなもので、それらの研究を通じてどのようなことが分かるのかなど、研究の歴史から将来まで幅広く話を聞くことができた。後半では、先生が最近取り組まれている重力波による宇宙探索の現状と将来に関しての話を聞くことができた。講演内容は幾分難しいものも多かったが、写真入りのスライドが多かった点や、先生が高校生や一般の方の聴講を意識して話されていたこともあり、イメージを持つことができるものであった。生徒たちも授業ではあまり触れない素粒子についての知識を得られたこと、それらの研究が興味関心のある宇宙と大きく関連していることにとても感動しているようであり、90分程度の講演時間内、必死にメモをとりながら聴いていた。質疑応答では、研究者としてのこれまでを振り返り、実験の楽しさ、準備や思い通りにいかなかったときの辛さなども数多く聞くことができ、理系の進路を強く考えている参加生徒にはとても有意義なものになった。

   

 

≪生徒の感想≫

・ ニュートリノや重力波の研究のニュースなどはテレビなどでよく目にしていましたが、その過程や苦労についても含めてお話を聞くことができてとてもよかったです。高校生からするとやはり少し難しい内容でしたが、物理の授業で習った波の範囲がスライド内で出てきた部分もあって、学習意欲が湧きました。宇宙の成り立ちの秘密を探る鍵にもなるかもしれないということで、ワクワクします。

・ 「理系の魅力を知ろう」シリーズに何回も参加してきたが、今回の講演が1番参加してよかったと思えました。私の希望する進路に深く関わっていたため、内容は難しかったが楽しむことができました。ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生の話を聞くことができて大変光栄に思いました。今回の講演を通して勉強へのモチベーションも上がったので頑張っていきたいと思います。

・ ノーベル賞受賞者の方のお話を聞ける機会とあり、喜び勇んで参加させていただきました。ニュートリノという言葉は聞いたことがあったのですが、どういうものかはよくわからなかったので大枠だけでも知ることができて嬉しいです。重力波の概念など、掴みきれないことはありましたが、それだけ偉大な研究なのだと思いました。講演の最初に首都大の先生がおっしゃっていた、基礎研究とは真理を探求することというお言葉も強く印象に残っています。

 

 

 

・科学の祭典

 第7回科学の甲子園東京都大会 11月12日(日) 於)都立日比谷高等学校

研究発表会・表彰式 11月26日(日) 於)東京ビックサイト 

参加生徒数:9名

 このイベントは、科学分野に興味関心をもつ生徒の裾野を広げることを目的としており、初日は全国大会の都予選、2日目はその表彰ならびに研究発表会である。長期にわたる研究を通じて、実験の楽しさや難しさを知り、発表を通じてプレゼンテーション能力を高めることをねらいとしている。

 都予選の成績は、全41校中、27位。領域別順位は、物理33位、化学11位、生物20位、地学25位、数学19位、情報8位、実技28位であった。 研究発表では  「ビスマスの結晶化制御」 について発表した。5月から約5ヶ月間の研究を通じて、実験の楽しさと難しさを学べた他、要旨作成やポスター作成に当たり、プレゼンテーション能力が向上するなどした。

    

   

 

 

 

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